《個人がプロに勝つ時代》
ネット証券を経由した個人投資家がマーケットで大きな存在となった。2004年の株式
の売買額は日本全体でざっと600兆円、個人の売買額は30%弱の160兆円位になる。
そのうち80%以上の130兆円がインターネット取引である。ストックでみると個人は株を
80兆円持っているといわれ、30兆円は動かないタンス株、50兆円は証券会社に預けて
いる。オンライン証券各社で預かっているのはこのうちまだ5兆円、率にして10%に過ぎ
ない。その10%のストックが80%のフローを生んでいる。ネットでは売買回転率が高く年
平均20回転。いままでは1回転平均なので20倍となる。
ではなぜ短期売買が中心なのかは、
@ネットのため営業マンが介入しないので自分の好きなように出来る
Aどんな注文を出してもコンピュータは文句を言わない
B夜間でも出来る
Cしかも手数料は10分の1で済む
といったことなどが挙げられる。個人は機関投資家の動きとは全く対照的で、リサーチ情報
を基本に銘柄を選別する機関投資家は今の相場の流れに乗れない。結果的にヘッジ・ファ
ンドやネット証券経由の個人など常に株価の動向に注視しながら売買を繰り返す投資主体
が運用成績で勝ることになっている。機関投資家は公的資金の流入を受けた銀行株は買え
ない。ハイテクなど主力大型株に短期売買を繰り返す個人資金が流入し始めたことで、機関
投資家は個人の売買動向に注目せざるを得なくなった。個人が日本の株式市場の流動性を
提供するメインプレーヤーとなる時代になった訳である。今後も上昇相場は続くであろうが、
相場全体で考えればボラティリティー(変動率)は上昇傾向を辿り相場の周期はより短くなると
考える。これらの循環行程をプログラム分析によって指数を把握することはますます重要とな
るであろう。